うつ病の自殺率とは
突然ですが、日本の自殺率って、世界に比べてどれぐらいかご存知ですか?
2020年の時点で、OECDのデータによると日本は世界で約8位というデータがあります。
そのうちの自殺の原因としては、2020年、厚生労働省自殺対策推進室と警察庁生活安全局生活安全企画課から出された「令和2年中における自殺の状況」によると、 健康問題が8割ほど 占めています。
コロナ禍の影響により、心身ともに不調を支障が出てしまうことが顕著となったのが2020年の特徴ですね。
杉浦こころのクリニックの調査によると
自殺者の70~90%が生前に何らかの精神疾患に罹患しており、60~70%はうつ病であったといいます。DSM‐1V‐TRでは、重症うつ病に該当する患者の6人に1人は自殺に終わるとの報告もあります。このように、うつ病患者の自殺率は、一般人口に比べて、少なく見積もっても数十倍も高いです。 職場のメンタルヘルス(自殺防止対策)
ともあり、うつ病の自殺率は60%から70%占める割合とのことです。
参考文献:
なぜうつ病は自殺率が高いのか
自殺は心が弱いからしてしまうものではなく、健康な状態であれば人は死を選ぶことはありません。
つまり自殺するということは何らかの精神疾患を抱えているという状況にあります。
どうして自殺してしまうのでしょうか?
まず、「うつ病になると冷静な判断能力が低下する」 ということが挙げられます。
例えば、仕事がブラックすぎて辞 めたいと考える時など、普通の人は仕事を続けることよりもやめて別の転職先を探そうとしますよね。
うつ病に掛かってしまうと、冷静な判断ができなくなり、仕事を続けられない自分を責めたり、将来を悲観してしまい、その結果、視野が狭くなり、自殺するという手段しか思いつかなくなってしまうという状態に陥ってしまうのです。
うつ病は脳の病気です。
適切な治療を受けなければ治りません。
まず、自殺を考えるという段階になると、重症化してしまっている部分があるため、なるべく早くに受診をして適切な治療を受けなければなりません。
自殺のサイン
- 性格が変わったようになる
- 投げやりになる
- 身なりに無頓着になる
- 関心のあったことに無関心になる
- 不注意
- 引きこもりがちになる
- 感情が不安定
- 不自然なほど明るく振る舞う
- 食欲不振
- 不眠
- 自殺を仄めかす
- 自傷行為をする
- 自殺の計画を立てる
- etc
など普段と違う行動が見られる場合があるので、普段とは違うサインを気にかけることも必要です。
また重症の時には、自殺しなくても、少し軽度になれば自殺を実行してしまう場合もあるため、少し回復してきた時も注意が必要になります。
異変に気が付いたら病院受診をしましょう。